2016年 チョウゲンボウ子育て観察記 Part 1


				近くでチョウゲンボウが子育てをしている。昨年は、2組のペアが繁殖に成功している。
今年は、このチョウゲンボウが3羽と2羽の2回の子育てを成功させた。
ここに、その1回目の子育てをPart 1として観察してきたすべてを掲載する。

3月29日 そろそろ抱卵が始まっている頃だと見に行ってきた。
♀は、抱卵しているのか姿は確認できず。
♂も狩りに出かけているのか留守だった。
4月2日 ここで子育てをする♂・♀のペアを確認することが出来た。左側が♂で右側が♀。
抱卵中の♀のために♂がエサを運んできた所。
チョウゲンボウ
一寸イケメンの♂
チョウゲンボウ
抱卵中の♀、♂が運んできてくれたエサを食べるところ。
4月18日 抱卵中の♀が、休憩のために巣から出てきていた。
どこに巣があるかは、まだ確認できていない。   
チョウゲンボウ
4月26日 ♂が居たが、♀は抱卵中か?姿確認できず。
  
4月27日
♂がエサを持ってきて♀に渡すところが見られた。
そして、その♀が巣に運ぶ場所が解った。
この事から、産卵から孵化までは27〜29日と言われており3月末が産卵・抱卵開始と推測した。そして、巣立ちは5月末頃と予想される。   
チョウゲンボウ
♂からエサをもらって巣に運ぶ♀
4月29日 今日も♂がエサを運ぶ姿が見られた。
突然♀が鈴を鳴らしたような可愛い声で鳴き始めた。どうやらそれは、♂に対し自分の居場所を知らせるためであるようだ。
しかし、まだ♂の姿が見えないうちに♀がエサを運んでくる♂をどうして察知するのか不思議な光景である。   
チョウゲンボウ
エサは、スズメのようである。
チョウゲンボウ
雛にエサを与えて巣からでてくる♀
5月2日 ♂は、30分〜1時間に1度エサを運んでくる。♂の帰りが遅いと♀が自らエサを獲りに行くことがあった。
♂からエサを受け取った♀は、小鳥の場合は羽をむしり取ってから巣に持って行き雛達に与える。
ヤモリ等の場合は、そのまま巣に持って行き与えている。   
チョウゲンボウ
鳴いて居場所を知らせる♀
チョウゲンボウ
エサは、スズメが多いようだ。
チョウゲンボウ
持ってきたのは、カワラヒワ
チョウゲンボウ
持ってきたのは、ネズミ?
5月5日 ♂からエサをもらうと別場所へ持って行き小鳥の場合は、そこで羽をむしり取る。
巣に直接持って行って羽を取らないのは、巣を清潔に保つためだろうか?
チョウゲンボウ
スズメの羽をむしり取る♀

エサは、スズメが多いようだ。
5月6日 昨日と変化なし。
5月7日 珍しく♀が水浴びをする姿が見られた。
チョウゲンボウ
水浴びをする♀

水浴びをする♀の動画
5月8日 雛達にエサをやるのは、♀と決まっている?
♂がエサ(キセキレイ?)を獲ってきたが、♀が居ない。鳴いて♀を呼んだが居なかった。
巣に居るのかと思ってエサを銜えて巣に入ったが、居ないので雛達にエサを与えずにエサを銜えて戻ってきた。
チョウゲンボウ
獲ってきたのはキセキレイ?
チョウゲンボウ
♀が居なかったのでエサを銜えて戻っていく♂。
5月13日 対馬へ遠征に行っていたので4日ぶりの観察。
早速巣の中を覗いてみると、中で白いものが動くのが見れた。雛だった。
雛は2羽確認できたが、まだ居るかどうかはわからなかった。
この日、一寸したハプニングがあつた。
何処からか、もう1羽♂がやってきたのだ。
これを見つけた♂は、ものすごい勢いでその闖入者♂を追い払った。
チョウゲンボウ
白い雛の姿が見えた。何羽居るのかは解らない。
チョウゲンボウ
闖入者の♂。
チョウゲンボウ
闖入者を追いかける♂親
チョウゲンボウ
闖入者を追いかける♂親
5月15日 雛は、順調に育っているようで、3羽居ることが解った。
チョウゲンボウ
左が♀、右が♂
チョウゲンボウ チョウゲンボウ
5月17日 3羽の雛が顔を出した。 ♂から♀へ、エサ渡しの瞬間
チョウゲンボウ チョウゲンボウ
5月20日 雛の様子は、変わらず順調に育っていた。
5月23日 今まで雛達にエサをやるのは♀の仕事だったが、♀は2回目の抱卵を始めたようで、この日から雛たちの世話は♂がする事になった。
この頃になると、雛達はエサを自分で食いちぎって食べれるようになっているので♂親は、エサを巣に持って行くだけである。
雛達は、自分達で分け合っているのだろうか?
チョウゲンボウ
持ってきたのは、やっぱりスズメのよう。
チョウゲンボウ
♂が雛達にエサをやるようになった。
5月25日 雛達は、今にも巣立ちしそうに元気になっている。巣立ちは、近いかも。
チョウゲンボウ
さかんに羽ばたきをやっている。
チョウゲンボウ
今日も元気な雛達。
5月26日 ♀親の姿は見当たらず、♂親が今日も雛達にエサを運んでいた。
チョウゲンボウ
雛達にエサを与える♂親。
5月27日 そろそろ巣立ちするだろうと予想していたが、今日1羽が巣立ちしていた。
4月27日に♀親が巣にエサを運ぶ姿を確認してから丁度1ヶ月で巣立ちしたことになる。
チョウゲンボウ
最初に巣立ちした雛。背中の色が濃い茶褐色で
親と判別できる。
チョウゲンボウ
残った2羽の雛も巣立ちしたそうに身を乗り出していた。
5月28日 2羽の雛達は、まだ巣立ちせず巣の中に残っていた。
チョウゲンボウ
さかんに外の様子をうかがっている。
5月29日 2羽の雛達は、まだ巣立ちせず。
チョウゲンボウ
親がエサを持ってきてくれるのを待つ幼鳥。
5月30日 朝行ってみると2羽目がすでに巣立ちしていた。5月29日に巣立ちしたのかもしれない。
チョウゲンボウ
2番目に巣立ちした雛。
チョウゲンボウ
珍しく♀親が残った雛のためにエサを運んで行った。
5月31日 3羽目の最後の雛は、まだ巣に残っていた。
チョウゲンボウ
3羽目の雛、まだ巣立ちできずにいる。
チョウゲンボウ
先に巣立ちした雛。
6月2日 最後まで巣に残っていた3羽目の雛が巣立ちしていた。
そして、巣立ちしたから1週間この日一番最初に巣立ちした幼鳥が♀親に追われて旅立って行った。
チョウゲンボウ
3羽目の巣立ちした雛
チョウゲンボウ
一番最初に巣立ちした雛は、親に終われて旅立って行った。
6月6日 残った2羽の幼鳥は、健在で飛翔練習をするかのようにあっちこっち飛び回っていた。
チョウゲンボウ チョウゲンボウ
6月9日 2羽の幼鳥は、まだ健在だった。
チョウゲンボウ チョウゲンボウ
6月11日 幼鳥1羽を確認したが、もう1羽の姿は見られなかった。
残っていたその1羽の幼鳥も親に追い出され旅立って行った。 こうして3羽の雛達は、無事に巣立ち、旅立って行った。
チョウゲンボウ
近くの鉄塔から恨めしそうに巣の方を眺めていた。
⇒ チョウゲンボウの雛たちの動画を掲載しました。

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