2016年 チョウゲンボウ子育て観察記 Part 2
小鳥などが2度の繁殖をする事は知っていたが、猛禽のチョウゲンボウも2度の子育てをする事は知らなかった。
まだ3羽の雛を子育て中のこのペアが、2度目の子育てを並行して行ったのである。
そして3羽の子育てを成功させたチョウゲンボウのこのペアが、2度目に2羽のの子育てにも成功した。
このチョウゲンボウのペアの2度にわたる子育てを観察することが出来たのでかつてな推測を交えてその様子をまとめてみた。
5月15日 |
雛達にエサを与えた♀親は、近くで毛づくろいをしながら休憩するのが何時ものパターンである。
ところが、この日は雛達にエサを与えた♀親が巣から出てくるとまた鳴きだした。 ♂親がエサを持ってきた時居場所を知らせるためのあの鳴き声と同じ鳴き声である。 何時も♂親は、自分もエサを持ってきた後で毛づくろいをして休憩している。 ♀親の鳴きが聞こえてくると♂親は、♀親の許へ飛んで行き交尾を始めた。 後から考えてみるとどうもこの鳴き声は、♂に対して交尾を促すための鳴き声だったようである。 | |
チョウゲンボウの♀が、♂に居場所を知らせたり交尾を促す時の鳴き声です。(多少雑音が有りますが鳴き声が聞こえます。) |
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5月20日 |
この日もエサをやった♀親が鳴きだした。そして♂親がやってきて交尾を始めた。 なぜ、子育て中のこの時期に交尾をするのか不思議だったが、 ひょつしたらこのペアは、2度目の子育てをするのではとやっと気づいた。 | |
5月23日 |
この日、珍しく♂親が3羽の雛達にエサを与えているのを確認した。 雛達にエサを与えるのは、♀親の役目で♂親は、エサを運んでくるだけの役目だったはず。 ♀親を探してみたけれど、近くには居なかった。 そして、この日から雛達の世話は♂親が面倒みていた。 |
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5月25日 |
♀親が近くの穴に入るのを目撃した。 どうやら第2の巣穴で抱卵が始まったようだ。 恐らく♂親が雛達にエサを与えていた5月23日が産卵・抱卵の開始日と思われる。 |
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第2の巣穴に入った♀親。尾羽が見えた。 |
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5月27日 |
3度目の交尾を確認 交尾の回数と産まれる卵の数は、関係があるのだろうか? |
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5月27日〜6月11日 |
この間3羽の雛達は、順次巣立ちした。 ♂親は、雛達にエサを与えたり♀親にエサを持ってきたりと孤軍奮闘の働きをしていた。 そして、巣立ちから1週間で♂親は、雛達を追い回すようにして旅立させた。 巣立ち後1か月間程は、雛達にエサを与えたりしながら一緒に暮らすのが普通だそうだ。 しかし、この親たちは2度目の子育てで大変なので、巣立ち後1週間の雛達を強制的に旅立たせたと思われる。 |
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6月22日 |
スコープで覗くと第2の巣に何やら動くものが見えた。 写真に撮ってみたが、写っていなかった。 産卵・抱卵からおおよそ1ヶ月。雛が孵化したのを確認。 |
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雛のような影が見えたが写真には写っていなかった。 |
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7月8日 |
第2の巣の中に、白い雛の姿が見られた。 何羽居るのかは、確認できず。 |
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白い産毛の雛が見える。 |
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7月11日 |
どうやら雛は、前回と同じく3羽居るようだ。 この巣の大きさでは、恐らく3羽育てるのが限界だと思われる。 |
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白い産毛の雛が見える。 |
雛達にエサを与えて巣から出てくる♀親 |
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7月13日 | 雛達は、活発に動いていて順調に育っているようだ。 | |
少し大きくなった? |
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7月20日 | 3羽の雛が顔を出した。 | |
左下に小さな白い頭が見える。 |
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7月23日 |
このところ猛烈な暑さが続いている。 巣の中は、当然猛烈な暑さになっているのではと心配になる。 巣からは、2羽の雛しか顔を出さないような気がした。 |
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元気に顔を出す2羽の雛。 |
3羽目の雛の顔が見えない。 |
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7月27日 |
2羽の雛がそろって巣立ちしていた。 前回は1羽づつ巣立ちしたのだが、今回は2羽が同時に巣立ちしたようだ。 巣の中にもう1羽居るはずだが、姿が見えない。 |
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親がエサを運んできてくれるのをまつ2羽の雛。 |
先に生まれた雛が強いようで最初にエサを食べていた。 |
2羽の雛達が親からもらったエサを食べています。 |
7月28日 |
もう1羽の雛が巣立ちしているかと見に行ったが、やはり2羽の雛しか見られなかった。 そして、♀親が雛の様子を確認しに巣を覗いていた。その後♂親も同じように巣を覗いていた。 どうやら最後の1羽は、落鳥したようで親たちがその確認をしに巣を覗いたのに違いない。 |
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2羽は仲良く育っていた。 |
♂親が雛を呼び寄せようとしているのかしきりに鳴いていた。 |
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8月1日 | 3羽目が巣立ちしているか見に行ったが、やっぱり居なかった。 | |
2羽で仲良くエサを分け有って食べる雛 |
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8月2日 | 何時もと同じように見に行ったが、チョウゲンボウの2羽の雛も親たちも居なかった。 どうやら雛達を連れて旅だったようである。 昨日♂親がしきりに鳴いていたのは、雛達へ旅立ちの合図だったのかもしれない。 |
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No | 観察日 | ブログタイトル |
1 | 2016年5月29日 | チョウゲンボウの子育て@ |
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14 | 2016年7月28日 | チョウゲンボウの子育てM |
15 | 2016年8月1日 | チョウゲンボウの子育てN |